根っこの薬草採取・11月の薬草講座1
年4回で始まった薬草講座も11月で今年最後。
薬草の採取は、新緑の季節から夏にかけて、元気な葉、育ってきた蕾、咲いた瞬間の花を採取。秋は、実る果実は熟したものを採取。冬は、春に芽を出すために肥える根っこ採ります。
土の中で見えない根っこは、一番手を出し辛いものなので、
今回は根っこだけを色々採って、観察しながら、洗い方から薬草に変える方法をじっくり学んでいきました。
オミナエシの根っこは醤油の腐ったような匂いがすることから、生薬名「敗醤根」と言います。実際に嗅ぐとニョクマムのような匂い?採ったばかりより、乾かしている時が一番ひどく臭って大変。乾燥すると、匂いはなくなります。
タラは枝がトゲトゲなので掘り返すのが大変。これは生薬名「タラ根皮」と言います。
どの部分の皮をどうやって剥いで活用すれば良いのかがわからないと、手を出すのが億劫になるので、今回はみんなで掘り起こしてみました。
ギシギシは畑の嫌われ者ですが、緩下剤に「大黄」の代わりに使われる、生薬名「土大黄」。
体内の瘀血を流す作用。清熱作用。毒素排出による抗菌・抗ウィルス作用。黄色ければ黄色いほど良いのです。
ウドの根っこも、畑に植えている人が多いので、大きく育っています。
血を補う効果が高く、その効果で有名な「当帰(トウキ)」の代わりになります。
こちらも、雑草として嫌われ者のイノコヅチ。生薬名「牛膝(ゴシツ)」。茎の分岐した部分が膨れて牛の膝のようだから、というわかり易い名前です。
筋肉や関節に溜まった湿気を出す効果で、血流を整え、痛みを止めてくれます。
一口に根っこと言っても、大きさも形もまったく違うので、それぞれをどんな風に扱ったら良いのかを習った初日です。
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