7月の薬草講座・「気」とはなにか
自然界の川や海に例えると、
「気」は風の役割。
「血」や「水(体液)」は水脈と、海、川、雨、霧。
液体は高いところから低いところへと流れていきます。
気体は、熱を帯び上昇するし、水を流したり動かしたり、蒸気として伴って上がります。
身体の中も同じで、放っておくと液体は足に溜まりがち。
気は温まり上昇しがち。
これを肺がポンプの役割をして体中に気を循環させることで、「血」と「体液」をも巡らせます。足先まで送るのはラクでも、足先から上に戻すのは大変なので、肺が弱いと足がむくみやすくなります。頭へ上げるのも大変なので、気ばかり上がり、血や体液が少ないせいで酸欠を起こして貧血を起こしたり、めまい、頭痛、耳鳴りの元になります。
植物は、地面から栄養や気を取り込み、植物は媒介になり、天へ気を放ち、栄養は身体に得て成長し、朽ちて地に養分を戻します。
虫も、動物も同じように、気を取り込み、気を天へ放ちます。
人間も、口以外に、大地の「気」は足裏のツボ「湧泉(ゆうせん)」から取り込み、腕を挙げると指の爪の付け根の両脇、身体の一番高い場所にあるツボ「井穴(せんけつ)」から気を出すことで天へ気を放って、大地と天の媒介をし、朽ちて地に栄養を戻すのは、植物や虫や動物と同じ。
これが滞りなく行われているものは病気になりません。
滞るのは、何処かでよどみがあり、「井穴(せんけつ)」から温まった気を放出できないで、腕にいけない「気」が頭や肩に溜まって熱を帯びてしまうようになる時。
月の満ち欠けに影響を受け、溜まった「気」が満月や新月の強い引力で引っ張られて膨張したり収縮し、頭痛肩こりや耳鳴り、めまい、発熱などを起こします。
今回はこんな勉強から始まりました。
誰も、自分の身体を自然界の現象に例えて考えたことがないので、何度も何度も聞かないとイメージが掴めないと思いますが、人間だけが地球上で特別なメカニズムを持っているわけではないのです。それにまず気がつくことから、はじめましょう。
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