腰痛は胃を治すことから。
先週、キハダを買ってきました。
生薬名は「オウバク」と言います。
我が人生で全く縁を感じていなかった、こんな木の皮。
八ヶ岳で採れたものが道の駅で安く売られていたので、買ってみました。
苦味健胃薬 と共に、血圧降下作用。打撲や捻挫、表皮の痛みに抗炎症作用あり湿布に使えます。抗菌作用も代表的です。
東洋医学的には、下半身の湿熱による症状、つまり湿度の多い季節にやられた胃腸、水腹、浮腫み、胃のダメージの改善ができます。
信州木曽御嶽山で有名な薬「お百草」、奈良の胃薬「陀羅尼助」、一般的な「正露丸」に使われています。
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今週私は5日間謎の腰痛に苦しみ寝ておりました。
ぎっくりではなく、朝起きようとしたら、いてて。
翌日からはさらに悪化して、もう起きることもできないというものでした。
一週間前に家作りで床貼りをして腰が少し痛くなった時があったので、後から出てきた?
どんな体勢で寝ても痛くて、深く眠れず、とはいえ立ち上がってトイレに行くなどは難しくない、不思議な腰痛。
布団をかけているのに、足先が冷え、妙に身体は冷たく感じます。
温湿布など腰を温めるのが有効と聞いて、ぬるめのお風呂に入っていたら目眩と吐き気がして、そのまま意識不明になり、家族がベッドに運んだ時は息をしていなかったとかで、驚いて救急車を呼んでいる時に意識が戻りその間わずか数分だったそうですが、一応病院へ搬送され、点滴打って血液検査とCTを受けました。人生初の救急車(汗)
私自身はとにかく眠くて朦朧としていたけれど、異常は見当たらず「一時的に血圧が下がったんでしょうね」という診断で、一緒に診てもらった腰痛は「湿布と安静」のアドバイスを受けて帰宅となりました。
救急車の対応も病院もとても親切で有り難かったのですが、血圧が一時的に下がったことに対するアドバイスなどはないのだなと、なんとなく腑に落ちないのです。
以前もヒートショックで倒れたことがあるのですが「そういう体質だから気をつけて」と言われて終わったんです。
ぎっくり腰は歪んだ骨盤を自分で調整するために起こるのですって。
東洋医学を共に学ぶ頼もしい仲間たちがこの現象を分析してくれました。
腰痛は骨盤の血の滞りが原因で。
肩甲骨が固まれば、頭蓋骨が動きづらくなり、仙骨も固まってくる。
仙骨が固まって→腰痛になった。
頭蓋骨と仙骨が固くなってしまったせいで、脳への血がほとんどいけなくなっているのに、お風呂で温めて、ない血を巡らそうとして酸欠になった。→倒れた。眠くてたまらないのもそう。
私の、お風呂にって腰痛ケアの方法が間違っていたわけです。
血流が悪いまま身体を温めるのではなく。
まずは、滞った血流を流すようにマッサージして体を緩めてから、お風呂に入ると血の巡りがよくなって、倒れることなく腰痛も和らいだはずだったようです。
そして、骨盤の血流の滞りをなくす薬「桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)」を飲む。
仙骨や肩甲骨のツボにお灸や置き針(スポールバン等)をする。
しかし腰痛になるまで骨盤の血流が滞った原因として、冷えと胃腸のトラブルから栄養吸収状態が悪くなってバランスを崩し流れが悪くなった、、、わけなら、胃腸改善の為に、オウバクつまり「キハダ」をベースに粉剤を作って飲むと良い。
とのこと。
患者と西洋医学の大きな隙間を、東洋医学はこんな風に埋めていきます。少なくとも、今自分は何を努力したら良いのかを示してくれるのが素晴らしいと思うのです。
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