島根の笹巻き。
島根の笹巻き。毎年この時期に作りたてを友人が送ってくれます。
この時期だけのお楽しみ。
この笹巻き、とても複雑で美しいので、出来る限り流れを写真に撮ってみました。これを見つつ自分でも復元できることを祈って。
10本ひとつにまとめたら、化粧笹を7枚巻きつけて縛り、茎を隠すように折り返してもう一度縄で縛って完成。
あしらいと縛る実用性兼ねたイガラの使い方も無駄が一つもなく、年月が作り上げた芸術的なのです。
一つの餅を包むのに7枚、化粧笹に7枚、合計14枚の笹が使われていました。アルミホイルに包めば一瞬なものを、時間かかりますけれどね。
でもね、目に青葉、そして手に触れるしっとり艶っぽい気持ちよさ、
鼻にふわりと感じる笹の香り、茎に刺さったお餅の可愛さ、すべてが幸せの時間。
「青豆粉」をわざわざキナコと読ませる、ここのきな粉がまた、香り高いのです。
こんな包み方ひとつですが、知っている方がいなくなると、一から考えるのは時間のかかることなので、子供の代に伝えるのに、私で良ければ記録していこう、、、とつくづく思うのでした。
友人が手仕事の動画を送ってくれました。
手慣れた手つきで、みるみる仕上がっていくのが凄いです。
今はビニールの紐を使うところも多い中、ここの「雲南市掛合町入町」のものは、代々の作り方だそうです。
団子作りはおばちゃんたちの仕事ですが、
笹採りはおじちゃんたちの仕事。
お日さまが上がると、笹が黄色くなるからと、早朝にとりにいき、「団子包む笹」「外側の化粧笹」「団子に刺す棒」に手際良く必要数に分けて準備。
紐にしている「イガラ」という植物は、茹でて、天日干し&陰干しして作るそうな。
縛る、縄は冬の間に皆で手作りするそうな。
島根で活動する友人は、今年はこんな新聞を作っていました。
作り手の高齢化が進み、伝統の後継者がいないそうなのです。
まずは買うこと。食べること。島根県に住んでいなくたって、その素晴らしさはそうやって残す協力ができますよー。
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身体は食べたもので作られる
心は聞いた言葉で作られる。
未来は話した言葉で作られる。
自然料理アカデミー
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