家仕事。

風が強かった翌日、枝ごと落ちていたので、はじめてカラマツの松ぼっくりを見ました。
大きいのに柔らかくて、オレガノケントビューティーのような薄くてかわいいのです。
松ぼっくりを甘く煮て、野草会の年間グランプリをいただいた時、多分あれは黒松。
もっと大きくてもっと柔らかく煮られないかなと試行錯誤したものでした。
砂糖水で煮てみたら、爽やかな香りと糖蜜の甘い香りか相まって、なんとも美味しそう。
この香りも、今まで煮た中で一番素晴らしい。
カラマツならシロップにも、料理の風味づけにも使いたいものになるのか。ようやく合点がいきました。
松ぼっくりは、やはり食べるには固かったです。残念。

薬草師の神原先生に柿の葉でのお茶の作り方を習いました。りんごの香りがするのだと聞いて試したくて、八ヶ岳以外の地から送っていただきました。

すでに袋じゅうむせ返るようなりんごの香り。柿の葉がこんなに香るとは知らなかったです。

茶園で働いたことのある息子が、その謎を教えてくれました。

木から離れた瞬間から、葉は酵素が働き酸化を始めるのだそうです。

それによって、発酵が始まり、成分が引き出され、香り豊かになるのだとか。

きれいな緑の葉は香らないのに、上の少し色変わりのものは甘い香りでむせるほど。

緑茶も、発酵を長くするとバナナの香りに変化するのだとか。

八ヶ岳の柿の木はやっと若葉が出てきたところ。色が深くなる少し前が良いとのことなので、収穫はもう少し待たないと。どれだけの香気を引き出せるのか、今年は少し研究してみようしら。

ここ最近家仕事をする余裕が出てきたのか、この家に越してきて初めてベーコンの仕込みをしました。

関西の暮らしでは、一ヶ月に二度は仕込んでいたベーコン。仕込んでから3週間かかることが、気の遠くなる面倒さに思えて、更年期を過ぎるとやる気が落ちるのかと思っていましたが、忙しさと疲労からだったのか。よく寝た今日は、やる気ばかり。

美味しくて安全で安くつくので、やはりベーコンは仕込むに限ります。


その他に、頂いた間引き菜で浅漬けとふりかけを作り、昼食に残った牛肉で佃煮を作り。晩御飯の仕込みをしました。気力が満ちている時の充足感たるや、初夏の風のように爽快。この気持ちよさは久しぶりなので、嬉しい日です♡

自然料理アカデミー

野草・薬草・自然料理の研究所です。 長野県諏訪郡、八ヶ岳の森にあります。

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