七草粥の日です。

こんにちは。

今年は、神戸で書いてきた四季の記事を整理しながら二十四節気に合わせて八ヶ岳の四季と暮らしを見つめていこうと決意した昨晩。

すでに「小寒」が五日から突入してしまっていますが、本日「七草」から。


今年の恵方は、北北西やや北。

とりあえず、以前書いた記事ですが、七草の作法をば。

7種類の野草を揃え、

7種類の調理道具を用意するのです。

刻んで茹でるのにそれほど使わないけれど、台所を見回して無理やり集めて、使いましょうか♪

歳徳神(としとくじん)つまり福の神様のいる方向。いわゆる恵方(えほう)、今年は東北東やや東(毎年変わる)に向いて、

「七草なずな 唐土(とうど)の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に 七草はやす ストトントン」

と、文言を唱えてまな板たたいて邪気を追い払います。

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「唐土の鳥」とは、お正月の夜に中国から飛んでくる鳥で

子供に血を滴らせることがあり、そのままにすると子供が患うと信じられていたのだとか。

平安時代頃までは7種の雑穀を食べていたものを、室町時代にこんな風に七草を揃える様になったのだそうですよ。

西洋のおまじないはよく知られていますが、こんな日本古来からのおまじないも、なかなか気持ちにしっくりきますよね。

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ところで、朝に食べる人はいいですが、おまじないをするにしろ、皆が落ち着ける夕食に作りたい我が家。

でも、作るほうが盛り上がっても、食べる家族は夕食にお粥なんてと残念そうな顔をするので、ご馳走に見える工夫をしています。

それがこちら、飄亭の朝粥風「葛餡かけた七草粥」。

(七草粥 3~4人分)

お米 1.5合

水  おかゆモード1合分(白米3合目盛り)

七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな。すずしろ)

1)食事時間に合わせて炊飯器のお粥モードで白粥をやや水を少なめにして、固めに炊く。

2)七草は洗って、鍋に塩小さじ1入れた湯で40秒ほどしっかり茹でて、水に晒して絞る。

→刻む時に「7つ道具で七草のおまじない 」をする♪

3)食べるまで保温しておき、食べる時に熱湯で緩めて椀によそう。

(葛餡)

だし        2カップ

薄口醤油      大1

塩         適量

葛粉(片栗粉でも) 大1と半分

葛溶きだし    (2カップから取り分けて)大3 

1)葛粉は塊を潰しておき、だしで溶いておく。

2)だし2カップを加熱し、薄口醤油を加え、塩で好みの味に調整。

3)食べる直前に出汁を強火にかけ、沸いた所で火を弱め、溶いた葛粉を少しずつ加えては混ぜてとろみをつける。

4)白粥に七草を盛り、葛餡を上から静かに椀に満たす。

☆少しアラレをかけると、さらにゴージャス。

七草粥を夕飯におかずと一緒に出すってなかなか難しいので、おかずを先に食べてから、〆に七草粥を出すのはどうでしょう。

食べるタイミングに合わせて、最後に熱々のおかゆを出すのに炊飯器はやはり便利です♪炊く時に水加減を少なめにしておいて、炊きあがってそのまま保温。食べる時に熱湯で緩めるのでラクです。

餡は、葛を溶くまでを作っておいて、最後に葛餡にしたところでふるまうと、余裕が持てて良いですよ♪


さて、昨日は雪が降っていて詰みに行けなかったので七日夕食に合わせて本日野山に探しに行ってきました。それは次の記事に。

自然料理アカデミー

野草・薬草・自然料理の研究所です。 長野県諏訪郡、八ヶ岳の森にあります。

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