キハダの薬布・9月薬草講座2

9月2日目は「薬布」を学びました。

昔むかし、その村ごとに服や身に付ける布の色が、赤い村黄色い村など、村によってテーマカラーがありました。

村で病が流行ったり、戦で刀傷を負うとか大火事で多くの人がやけどを負った時、薬液で治したわけですが、その時使って染まった布も、身につけてみると薬効があることに気が付き、厄災を免れる為に身につけるようになったので、色を辿るとその村の歴史が見えてきます。

「薬布」と「染色」は繋がっているんです。

今回は、八ヶ岳で採れたキハダという木の皮の内側を乾燥させて作られる生薬「黄柏(おうばく)」を使った、古来から受け継がれてきた病気の治し方です。

まずは細く切って。

じっくり煮出している間に、12時をまたずに早昼にしました。

この日はみんなで持ち寄りランチ。

サンドイッチあり、自家製お漬物あり、マッシュルームのアヒージョあり、畑で収穫したエゴマで団子のデザートあり。

後半は、横になって薬布体験なのに、皆さんお腹を押すと出ちゃいそうってほど食べておしゃべりしてw

薬草講座ですが、このグループの参加者さんは食のプロやスーパー母さんが多いので、料理も学びが多いのです。

午後からはチームになって、一人が横になり背中の崩れを観察し、お手当て。


みるみる肌が赤みを帯びて、隠れていた滞りが浮かび上がる人、薬布をしていくうちに乾燥肌のキメがどんどん整っていく人。なにより仲間達の手から「治してあげたい」気持ちが伝わりとても温かく気持ち良いので、身体がほぐれて楽になっていく体験をしたと思います。

どうぞ今回の学びを生かして、自宅で是非自分や家族にやっていただけたらなによりです。

自然料理アカデミー

野草・薬草・自然料理の研究所です。 長野県諏訪郡、八ヶ岳の森にあります。

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