秋の薬草講座 9月13日〜16日
9月は今後学んでいく世界を俯瞰できるように、先生のいらっしゃる四日間をフル活用します。
9月あっての11月。
2回かけて講座のテーマは「自分の身体と向き合う方法」です。
今回作るのは、猫柳を使った「黄金猫柳膏」という軟膏。
あまりに効くので、軟膏を使った人から噂が広まり、神原先生の名前が知れ渡るようになった逸話を持つ軟膏のうちの一つ。
私にとっては、薬草を信じるきっかけとなった軟膏です。
最初の頃は、薬草に興味があったので講座は受けていましたが、「漢方薬や薬草はゆっくりしか効かない」という巷の常識が頭にあったので、薬局で売られている抗生物質入りの軟膏には敵わないだろうと思っていたのです。
ケガを治すと聞いても、大人になるとケガをする機会も少なくて、試す事なく半年も過ぎていました。
ある日、階段から落ちて膝に大きく擦り傷を作り、これ幸いと塗ってみたら、一瞬で痛みが消えたばかりか、半日後には温泉に入っても染みないほど。翌日には治っていました。
数日後、息子がやけどをし、痛がって冷水で冷やしていたので、試しに塗ってみると、痛みが消え、翌日には治っていました。
その力に驚いて柳で検索してみたら、紀元前から使われてきた薬草でアスピリンの元だと知り、改めて自分がどこかで「東洋医学は非科学的」で「薬草はまじない的なもの」という意識から脱しきれていなかったことを恥じ、本気で学び始めた次第です。
皮膚表面の異常を整えるだけでなく、皮膚近くの内部の滞りを治すのにもとても有効です。
今回は、この軟膏の作り方を教わるとともに、「膏摩(こうま)」つまり軟膏をどうやって塗り、どの方向にマッサージすれば効果的か、その知識と技術を教わります。
柳に生理活性が存在すると、古代ギリシャのヒポクラテスが書物に残しているそうです。それを遡ると、シュメール、アッシリア、レバノンと書物に登場し、ネアンデルタール人も柳を利用していた可能性が浮上しているのだとか。
日本でも、ヤナギには鎮痛作用があり、歯痛に効果があると考えられ、つまようじとして使われていました。
アスピリンのアセチルサリチル酸のサリチはラテン語で柳という意味で、柳を「サリチェ」と言うイタリアでは今も解熱や鎮痛に柳の皮からチンキを作リますが、日本ではすっかり忘れられてしまっているのが残念です。
この軟膏で是非、柳の凄さを見直してください。
5月7月で身体を診てもらった人は、先生に「舌を見せて」と言われたと思います。
今回から少しずつ、身体の診方を練習していきます。
まずは「舌診(ぜっしん)」から。
自分の舌を毎日観察すると、その状態が刻々と変化することに気がつくでしょう。
舌は身体を診る時の大事なバロメーターなんです。
続いて「脈診(みゃくしん)」。
病院で脈拍を一つ測るのと違い、神原先生が6本の指を置くのを不思議に思った人も多いはず。
あれは、何を診ているのでしょう。
来年の最後には自分でも脈診が出来るように、今回から少しずつ練習をしていきます。
軟膏をどこにどのように塗るかも大切です。
身体の未病を見つけられるように練習と、マッサージの基礎を学びます。
ここまでが9月の「自分の身体と向き合う」勉強の内容です。
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同時に、薬草の知識もますます学んでいきましょう。
秋は薬草の根っこが太っていくので、春に続き「薬草散策と修治」一日講座をやります。
もう一つ、八ヶ岳で採れる薬草「キハダ」について。
このキハダ、道の駅でも安く売っている「黄柏(オウバク)」というすごい薬草ですが、使い方を知る人が少ないのは残念です。
今回は、参加者全員が帰宅しても簡単にできて、効果の高い使い方「薬布」を学びます。
9月13日 14:30 ~ 17:30 舌診の勉強(4日間毎日舌診の実践)
14日 9:00 ~ 12:00 「黄金猫柳膏」作り
13:00 ~ 17:30 膏摩(軟膏の使い方)、脈診の初歩。
15日 9:00 ~ 17:30 薬草採取 と 修治
16日 9:00 ~ 12:00 キハダを使った「薬布」
9月だけ4日間講座になります(11月はイレギュラーですが来年は基本的に2日間の構成です)
注*11月講座は、9月講座を数日でも受けた人のみの募集となります。
金額は基本的に5月7月を目安にしてください。
4日間通し参加は少し安くなります。
詳細は後日。
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