薬草美容クリーム作り・9月薬草講座1
9月の1回目講座は、薬草を使った美容クリーム作りをしました。
今、自分の肌で気になる所を考えて、くすみを取るのに効果がある薬草か、ハリを出す薬草か、皮膚の炎症を落ち着かせる薬草か、アザや傷を再生させる薬草かを2種類選びます。
そして、クツクツとエキスを引き出す間に、先月から少しずつ学び始めた、東洋医学のベースになっている考え方の講義を。
私達は地球という足で踏んでいる部分と、地上の世界の中間で、大地から生まれるものを食べて、出して地に戻し、地上部を満たす酸素を吸い、不要になった二酸化炭素を吐いて生きている。
それは植物も虫も動物も人間も同じ営みで、天と地の媒介者なのだということ。
さらに俯瞰して見ると、地球のメカニズムも実は液体は沈み、気体は浮かび、川が堰き止められると氾濫し、その周辺の土は湿気を帯びて周囲の植物の根を腐らせ、淀ませる。辺りに湿気が広がりカビがはえ。堰き止められた先は水が流れず乾き辺りを枯らします。
当てはめて人間の体を考えてみると、腫瘍や詰まりで血管が細くなると、血流がうまく流れず滞り淀む。血液や体液など液体は重いので下へ沈もうとする。身体の下へ溜まった液体で周辺の筋肉のむくみが始まり、冷えや痛み、流れを止められた他の場所は乾燥し、正常ではないことが始まります。
放っておくと、病になる。
痛みやむくみは身体のシグナルとして、養生すれば病を未然に防ぐことができるわけです。
じゃあ、どんな時にどんな養生をしたら良いのか?
暮らしに役立てられるように、今月も学びました。
じっくり2時間半、勉強をしていた間に抽出されたエキスを使って、美容クリームを作ります。
最後は容器に移して。
このクリームのスキンケアはこれだけを寝る前につけます。翌朝は水で顔を洗うだけでスキンケアは必要なしです。
この日の夜、試しに使ってみた参加者さん達は、朝のケアしなくても、肌に潤いとハリがあるのを実感していました。
ほとんどの人が、洗いすぎだったり、肌を甘やかせすぎていたんですね。
肌に優しいことと、肌をとても健康に保ってくれる上に、安上がりなことと、使っている原料が確かなのが安心。春夏秋用と、八ヶ岳の凄まじい乾燥から肌を守る蜜蝋の量が多い冬用の2種類を、顔だけでなく首まわりや手足にも使えるお勧めクリームです。
今回の薬草茶は、
キンミズヒキ、スイカズラの花、枇杷の葉、柿の葉、桑の葉、小豆に、羅漢果を入れて。
身体の水を滞りなく循環させてくれる少し甘いお茶で、ほっとひと息つきました。
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